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2008年2月

2008年2月21日 (木)

設立趣旨書

設  立  趣  旨  書 (1)

 

発起にいたる動機と経緯

 

 

私達は横浜市中央図書館で2001年より始まった横浜市大医学部協力で医学生と共に〈生命と倫理〉に関連した名著を読むグレートブックス・セミナーと、NPO横浜教育支援フォーラム主催の教職員と共に〈教育〉に関連した名著を読む同セミナーに参加してきました。

 

グレート・ブックス・セミナーは、米国では大学の教養部門や生涯学習教室として普及しています。

(松田義幸ら著『グレート・ブックスとの対話』)

 

それを日本の市民用として読書対象を古今東西の名著に拡げ、著書の重要な内容への質問を事前に進行役が用意し、参加者は質問に意見を書く為に著者と対話するほど読みます。その質問に意見を書くことが深い読書となり、著者の英知を深く味います。回答は事前に提出します。セミナー当日はその回答を基に仲間とそのテーマについての対話を楽しみます。

 

この市民用に創設された横浜中央図書館方式が、このセミナーで定着しました。この方式の読み・書き・対話する新しい読書法は、心の機能をフルに使うため、人間を育て・力づけ・癒す力があります。

 

その効果は市民と学生に5年間で実証されました。

それを拡げる為に私達は、2004年度に市民の会を立上げ、テーマ〈人間観―心〉を発足させ、2005年度春季は〈生命と倫理〉を市民と医学生等と実施しました。05年度冬期は〈心と英知〉を予定しています。我々のグレートブックス・セミナー横浜・市民の会を今回、名著セミナーと改名しました。

 

「名著の力」と「新しい読書法の力」

 

名著をじっくりと読むことが人間と社会が幸せになるために必要と考えます。それは人間を育てるからです。その教養は単なる知識ではなく、高度専門職業人になる為の良き人間力をつけることであり、幸せな市民になる方策であり、医学生と一般市民が一緒に名著をじっくり読むこの経験で、その良さを参加した皆が実感しました。

 

名著の英知と力で、市民の充実感を自ら獲得するこの運動を、社会に普及させたい、輪を拡げたいと思います。この活動を継続発展させる為には、主催する組織が信頼できる必要があります。それを我々が実感したため、特定非営利活動法人名著セミナーの設立を希望しました。(続きを読む)

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2008年2月19日 (火)

現在募集中

「名著セミナー」へ参加者 現在募集中

詳細は下記の各期の案内を見て下さい。

 

2008年春期(5月~8月)

 

8月 9日 『徳川思想小史』

源 了円著 中公新書

 

7月12日 『ローマ人の物語1

ローマは一日にして成らず』

塩野七生著 新潮文庫

 

6月14日『羊の歌―わが回想―』

加藤周一著 岩波新書

 

510心 日本の内面生活の暗示と影響

ラフカディオ・ハーン著 岩波文庫

 

2008年冬期1~4月

 

4月12日 『安全と安心の科学』

村上陽一郎著 集英社新書

 

3月8日 『私家版・ユダヤ文化論』

     内田樹著 文春新書 

代表的日本人

『代表的日本人』内村鑑三著を読む

村上

 

「内村鑑三は,「代表的日本人」として西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮の五人をあげ,その生涯を叙述.日清戦争の始まった1894 年に書かれた本書は岡倉天心『茶の本』,新渡戸稲造『武士道』と共に,日本人が英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的な著作です。」

(名著セミナー募集チラシの「テキスト紹介」より)

 

 

名著セミナー講演会で「日本人のこころ 内村鑑三『余はいかにして基督教徒となりしか』をめぐって」の八木誠一先生の講演を前に、9月のセミナーで内村鑑三の『代表的日本人』を読みました。進行役は宮原忍さん、サブは田島さん、藤原さんです。

 

内容は上覧の「テキスト紹介」のとおりで、その代表的日本人は西郷隆盛、上杉鷹山、二宮尊徳、中江藤樹、日蓮の五人です。

この五人の時代背景の、明治維新、封建政治、農業経済、教育制度、宗教を紹介し、この人物が持つ、価値観・美徳・信念・宗教等を含めて人物を物語り、制度面でも道徳面でも、日本と日本人は、人情・文化の面で未開でなく、西洋と道徳部分で異ならないことを、西洋人の常識に関連させて分り易く書いてありました。

 

宗教から発生する道徳や価値観が、社会の根幹であると認識している欧米人に、非基督教国の、代表的日本人の五人が具現していた道徳や価値観は、西洋と同じ高さの道徳と価値観であり、その人格と道徳は、偉人伝として日本人の模範となり、日本人を導いているとの主張でした。これは日本が欧米から圧迫を受けていた時代に、日本の擁護防衛のために欧米人向けの出版物で、それが日本版になると、それは日本人に自覚と反省を促します。

 

どの国の文化でも、ここに例示されたような、人間として最良質な部分は世界共通で、最悪の部分も世界共通です。最良の部分を共通の模範・美徳とし、最悪の部分は共通して避けるのが人類の課題でしょう。この観点では、東西の文化の志向は世界共通になり、文化の差は基本点で見る限り無い筈です。

その中間にある習慣や文化についてお互いの差異よりも、その基本的共通性を見てそれを理解尊重して、夫々がその文化の良質化を目指すべきと思いました。私のセミナーへの期待です。

 

現代人の我々の眼を通して、それを再吟味しようというのが、このセミナーの主たる課題でした。そこで話してみるとその評価が一致する点もあれば、割れるところもあります。しかし、「三人寄れば、文殊の智慧」と言いますが、本書を読込み考えて来た三十人以上で話すと、一人の時と違う、新しい観点や事実や智慧に出会い、実に刺激的で、感心したり、楽しい納得のひと時でありました。

 

(名著セミナー新聞5号 2007年10月)

文明の衝突と日本

『文明の衝突と21世紀の日本』ハンチントン著

 

村上 正

 

文明の衝突S・ハンチントン著、鈴木主税訳【集英社1998年(原著1993年)2800円】は、500ページを超す大著であるため敬遠しました。

市民用のセミナーとしてはテキストを、新書版の『文明の衝突と21世紀の日本』サミュエル・ハンチントン著、鈴木主税訳集英社新書2000年】にしました。

これは原著の要約と著者の1998年の日本での講演と、1999年の論文「孤独な超大国」を含んでいます。

私たちは毎日と言ってよいほど、中東、イラクのニュースに接しています。そこで「文明の衝突」をセミナーで取り上げ皆様のご意見を聞きたいと思いました。セミナーの進行役は、村上正と平川茂です。

 

セミナーでの設問は下記の通りでした。

我々は、ある文化・文明の下で生きています。

同一文化・文明のもの同士は親密感を持ち、衝突は起こらない。他方、差異あるもの同士では衝突が起き易い? ではその文化・文明とはいかなるものか?どのような問題があるのかを考えたい。

 

1 文明と文化やそれによる価値観について、本書には色々な定義が散見されます   が(23648389106~、182~p)、それらを纏めてみた上で貴方のご感想、ご意見をお聞かせ下さい。

 

2 著者が、本書で言いたいことは、最終節の「文明の共通した特性」(182~189頁)にあります。それを纏めてみて、あなたの感想を述べて下さい。(→第1問から導かれる)

 

3 「文化的および文明的観点から観た孤立国家・日本の特徴45P」の様に、日本は文化的文明的に孤立と思いますか? 

「西洋化しない日本」47p)の日米の差の指摘を参考に、あなたの世界観の中でどう考えるか、感想をお聞かせ下さい?

著者の論述の中から、文化・文明に関する具体的な問題を考えてみる。

 

4 本書の、日本への意義が、中西輝政教授によって「解題―日本人とハンチントン理論の価値」(201頁~)に纏められています。それら四つの項目に対して、あなたの疑問や、あるいはそれへの感想をお聞かせ下さい。

 

5 米国外交政策への著者の色々の提案は、新モンロー主義的な90頁の提案に尽きると思いますが、もしこの提案通り(米国が多極体制の世界における大国の一つ)となった場合、国際社会にはどのような変化(影響)が起こると考えますか?

 

6 本書には論議・反論が多くいわゆる名著かは?ですが、①米国の戦略研究家として時代を予見した点、②米国の外交政策に今後大きな影響を与えるであろう点、③色々と考えさせる点で、読むに値する名著と思います。勿論 911テロは予見不能でしたが、その後のアフガン戦争やイラク戦争の推移を見て、③で貴方が、考えたことがあれば述べて下さい。

 

参加の皆様から出された事前回答は大変真剣で、ニュースでも身近であるだけに議論も非常に熱の篭ったものでした。

 

(名著セミナー新聞第5号 2007年10月)

比較文化論の試み

山本七平著『比較文化論の試み』とアンケート

村上正

 

平成18年1月の名著セミナーで、本書をテキストにしたのは、日本人とは何か、日本文化とは何かが、最近気になって仕方がないので、出るだけ根源的に分析したものをじっくり読んでみたかった。

 

本書のはじめに、「明治の内村鑑三の危惧は、彼の図式では宗教→道徳→政治→経済となっていても、経済→政治→道徳→宗教とはなっていません。・・・

すべての人が一切の根幹は経済にあり、人の意識も文化もすべてこれに支配されると言う図式を一種の宗教信仰のように信じきっていたのです」とある。

 

この紹介は、現代の著者の危惧である。私にも漠然としているが同じ危惧がある。そこでこれを検証したかった。

 

本書は、日本人とヨーロッパ人、ユダヤ人、アラブ人との差異を、文化の根源にあることばや宗教、法意識などを分り易く解明し、日本文化の特性が浮き彫りにされている。

 

本書の結論は、あとがきの「西欧であれ日本であれ一つの伝統文化の結実の上に生きているので、絶対普遍化できない基本をもっている。お互いが別々であることをみとめて、互いに理解するという以外に方法はない」とあるが、とは言うものの、理解は容易ではない。理解する為の手段はないだろうかという問題が提起される。

 

先ずは「名著」を読み、英知を汲み取り、皆と議論し理解を高め、知的水準を上げて、文化相互理解への端緒にする。そのような意図の下で、アンケートを作り、それに基づき、参加者が読んだ著者の英知と、各自の知恵を4時間に渡り話し合いました。

 

下記はそのアンケートの一部です。

 

著者は冒頭、内村鑑三の欧化への危惧を紹介し、そして「戦後三十年を内面的には完全な空洞化への道を進んできた310P」と言っています。何処がどう問題でしょうか。

(以下の設問では、頁指示を省略)

 

2「精神的な弱さとひとりよがりに加えて文化の確立がなかった。またなぜ自分はそう考えるのかの意識がゼロ」とは何を指しているのでしょか。

 

4「日本人は感じ方の違いを無視する、無視するのが科学的と思ってきた」は、何が問題で、どうすれば良いのでしょうか。

 

5「自然ですんだ日本・すまなかった世界 臨在感の特色把握と歴史観的把握」で日本の文化の特色を挙げていますが、貴方の感想や今後の日本への処方箋へのご意見を。

 

7「日本にない対立概念、日本の場合は二元論」と「ローマ法の世界と自然法の世界」で、著者は我々に何を期待しているでしょか。

 

(名著セミナー新聞4号より 2007年5月)

2008年2月17日 (日)

名著セミナー 冬季募集中

200814月 テーマ<人間と心>を考える

主催:NPO法人名著セミナー 

協力:横浜市中央図書館

 

横浜市中央図書館が開発した方式による

「古典」プラス「名著」の新しい読書法です。

本を読み、書き、仲間と心ゆくまで対話します。

 

場所:横浜市中央図書館 5F会議室 

(桜木町駅/京急日ノ出町駅から10分/6分)

 

日時:下記の各月の第2土曜日  

12時30分~1620分です。

 

 

1月~4月は、<人間と心>のテーマで

下記の課題本を読みます。

 

興味のある課題本の時だけでも参加できます。

図書は各自で購入下さい。

 

 

1月12日  『家郷の訓』  

宮本常一著  岩波文庫  660

 

民俗学者の目から見た明治時代の家庭と地域の躾は感動的です。

民俗学者宮本常一が、故郷での暮らしぶりを克明に描いた生活誌。村のしきたり、生計の立て方、子どもの扱いや遊び、躾のありかたなどが彼の思い出と共に綴られ、家庭や親の生き様が、最高の学習環境が実現する。著者の父親の人となりに触れた父親と家庭と地域の躾は感動的である。

 

 

2月9日 『イスラームと国際政治』

      山内昌之著 岩波新書 777

 

イスラムと国際政治の根底には、民族や宗教の問題があります。

中東新秩序の構想や中央アジアの動向をどう見るべきか、また、アジア・アフリカ・アメリカに広がるネットワワークや地域性をどう認識するのか、歴史的視点を根底にすえながら、30のテーマから現代世界を解読する。

 

3月8日 『私家版・ユダヤ文化論』

 内田樹著 文春新書 788

 

ユダヤ文化を背景に、人間の「知る」とは何か、「知性」とは何かを徹底的に考えます。

ノーベル賞受賞者を多数輩出するように、ユダヤ人はどうして知性的なのか。そして「なぜ、ユダヤ人は迫害されるのか」サルトル、レヴィナスらの思想を検討しながら、人類史上の難問に挑むのも楽しいのでは。小林秀雄賞(第6回) 

 

 

4月12日 『安全と安心の科学』

村上陽一郎著 集英社新書 714

 

安全・安心は、大変身近な問題で、現代のキーワードです。

われわれの安全を脅かすものは、人間が作り上げた科学的人工物、社会的構築物である場合が多い。文明の高度に発達した社会では、心の病気、自分が生きている社会との不適合に悩む人の割合も増えた。「不安」や「安心」といった問題に目を向ける。

 

以上 本の内容はアマゾン・コムから抜粋編集。

 

 

2008年1月~4月の資料費

全4回参加者1,000

都度参加1回 300

学生参加1回 200

 

定員:各回40

25名は名著ガイドとなる設問に答えて

対話に参加、他15名は傍聴

 

問合せ申込み先:NPO法人名著セミナー

事務局〒232-002横浜市南区高根町2-11-2-903

Tel & Fax  045-261-8300   

E-mail  tadmurasan@nifty.com

 

申込要領:氏名、〒 住所、TEL & FaxE-mailと参加月を記載して申込み下さい。

 

個人情報はNPO法人名著セミナーのご案内以外には使用いたしません。

名著で考える 春季募集中

<世界と英知>を考える

主催NPO法人 名著セミナー

協力横浜市中央図書館

 

場所:横浜市中央図書館 5F会議室 

(桜木町駅/京急日ノ出町駅から10分/6分)

 

日時:下記の各月の第2土曜日  

12時30分~1620分です。

 

 

5月~8月は、<世界と英知>のテーマで

下記の課題本を読みます。

 

興味のある課題本の時だけでも参加できます。

図書は各自で購入下さい。

 

 

横浜市中央図書館が開発した方式による

「古典」プラス「名著」の新しい読書法です。

本を読み、書き、仲間と心ゆくまで対話します。

 

 

510心 日本の内面生活の暗示と影響

ラフカディオ・ハーン著 岩波文庫

小泉八雲の目から見た明治時代の庶民の生活には、古きよき日本の心があります。

名もない庶民の生活のありふれた光景のひとつひとつに、詩人小泉八雲は日本人の心の営みのこまやかさ、優美な豊かさを、深い共感をこめて見出した。「先の見えない猪突猛進的な産業化が日本の人々の楽園を駄目にしてしまった」日本人が見つめなおすべき、古き良き日本の「心」がここにある。

 

 

6月14日『羊の歌―わが回想―』

加藤周一著 岩波新書

 

加藤周一の冷静で分析的で知的な想像力で、戦中戦後の激動の時代を回顧する自伝。

未年の著者のこれまでの半生をエッセイ風に回想した自伝。岩波書店の『図書』に連載されたもので、若き日の数々の出会いの姿を描いています。常に観察する心を通して、冷静で、分析的で、知的な想像力をもって、日本の戦中戦後の激動の時代を、距離をおいて回想した知的随想です。

 

 

7月12日『ローマ人の物語1

ローマは一日にして成らず』

塩野七生著 新潮文庫

 

塩野七生が古代ローマ帝国初期の歴史の中で、国・政治・文明・英知を考えさせる。

ローマ誕生、王政から共和政へ。 7代続く王政の下で国家としての形態をローマは整えてゆくが、共和政へ移行。その後、成文法制定のために先進国ギリシアへ視察団を派遣し、絶頂期のギリシアに何を見たか。国、政治、文明、英知を考えさせる。

 

 

8月 9日 『徳川思想小史』

源 了円著 中公新書

源了円が徳川時代の諸思想に西洋に匹敵する人間性豊かな知性的な思想があった。

明治維新になるとその前の徳川時代における儒学者の活躍などすっかり忘れてしまった。儒教的思考はそれ以降現代に至るまで日本人の国民性の背後に常に見え隠れしている。その失われた儒教思想だけでなく心学、国学、啓蒙思想など当時次々と生みだされていった思想群について簡潔に知ることができる。

 

以上 本の内容はアマゾン・コムから抜粋編集。

 

 

2008年5月~8月の資料費

全4回参加者1,000円、

都度参加1回 300

学生参加1回 200

 

定員:各回40

25名は名著ガイドとなる設問に答えて

対話に参加、他15名は傍聴

 

問合せ申込み先:NPO法人名著セミナー

事務局〒232-002横浜市南区高根町2-11-2-903

Tel & Fax  045-261-8300   

E-mail  tadmurasan@nifty.com

 

申込要領:氏名、〒 住所、TEL & FaxE-mailと参加月を記載して申込み下さい。

 

個人情報はNPO法人名著セミナーのご案内以外には使用いたしません。

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